わめくねごともじ

美容師辞めたいから辞めたへ。転職活動いかに。過去を棚卸し、空をアウトプットして私を絞り切るブログ。何か見えてくるかな?

レーズンパンの後ろ姿。

美容師を辞めて転職活動を試みるも、「髪を切れたところで社会の役になどたたない」そう鼻で笑われているような感覚に何度も陥りました。

「すごい!」

「はやい!」

「感動!」

「かっこよくしてくれてありがとう」

「可愛くしてくれて嬉しい」

「アナタじゃなきゃダメなの」

美容師時代にお客様からいただいた言葉は遠い過去に感じています。

新しい場所はいつだって過去は皆無。

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例えば、web関係の会社。

営業アシスタントとライティング業の募集要項をみてメールで確認してみたところ、送信から3秒後に電話がかかってきた。心の準備が出来ていないので出なかったら5分後にまたかかってきた。ドキドキしながら電話を受ける。低音ボイスな男性から詳細を伺えるも、「び、美容師さんだったんですよね…?」と電話越しの担当者。それが何か?もう、美容師って言わない方がいいじゃんて。未経験厳しいですよね。歳も気になると思います。はい。担当の男性は、「ひとまず書いた記事を送って下さい」と言っていたけど、多分送らないかな。なんかね。

 

こういう時、今まで美容師をやってたことに(それ以外の脱線も多数)、なんで私美容師になっちゃったんだろう?て後悔することに後悔するっていうか。結局、ハサミという武器を捨てたら何も残ってないんだから。覚悟はあったつもりだけど、本当に楽じゃないのは楽して生きてきた証拠。

 

なりに、日々に思うことを綴ります。

 つなぎのパートでパン屋で働いている話し。

 

「チョコドーナツまだできないかな?」

「揚げパンの出来立てある?」

「レーズンパンない?昨日も来たんだけど、ないって..毎日何時にできるの?」

お客様から質問された答えを返すスタッフ。一人ひとりのスタッフの心境までは分からないけど。

チョコドーナツのお客様は、たいがい10時に来て残念そうに帰ること。

揚げパンのお客様は、出来立てが食べたいということ。

だけど、残念そうなお客様を思って10時より前にチョコドーナツを作ることはしないし、出来立ての揚げパンが食べたいと言うお客様の顔を覚える気はないだろうなのスタッフ。

 

「レーズンパンない?昨日も来たんだけど、ないって。いったい毎日何時にできるの?」 この日は金曜日。

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この事実がスタッフの皆様お分かりだろうか。

a.m.11:00 この女性、昨日も来た。今日も来た。レーズンパンのために。買えずに帰った。今日に限っては雨が降っている。Tシャツのバックプリント『背油〇〇〇』!

この事実に..私はため息。

『背油〇〇〇』のTシャツはパン屋近所のラーメン屋さんではないか! 旨味こってりラーメンの。仕込みのために出勤して、ひと汗かく前にレーズンパンを食べようとしたんだよねきっと。昨日は叶わなかったから今日こそは!!の願いで雨の中来てくれたんだよねきっと。なのに、レーズンパンない?!ないの?!背油に心浮くわそりゃ。

 

このパン屋。分かったことがある。店長とブロック長がパンの成型している。どっちがエライのかはよく知りません。

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【レーズンパンの焼きたて時間】

店長‥a.m.12時過ぎ 

ブロック長‥a.m.11時前   火、水曜日は必ず出勤している

 

仕事のスピードがともかく違うのである。

「ペラペラなんですか~?」と背後から喋りかけてくる店長。ん?何のこと??あ、履歴書に書いた留学のことかと思い、私も言い訳を始める始末。お喋りな店長。

「その切り方違うよ〇〇さん!」と背後からパンのカットの仕方が違うことを指摘してくれたブロック長。すぐ仕事に戻る黙々ブロック長です。

これが【レーズンパン焼きたて時間】ムラの原因である。口の数だけパンの数が減るんですよ。

背油レーズンのお客様(ラーメン屋さんで働くレーズンパンがなくてがっかりしたお客様のことを心でこう呼んでいた)は、店長が成型をしている日にご来店されているから、焼きたてのレーズンパンに出会えないのだと!

 

午後に仕事を上がった私は、レーズンパンを2割引きで購入(スタッフ割)。

今日の夜は、子どもとラーメンを食べにいこうではないかと決めてみた。

ちょっと早めな。いやけっこう早めにp.m.5:00

背油こってり旨味ラーメンをぺろりと頂いた。バラロール、もやしのシャキッと感。メンマにニラ。あらフォーの腹には応える。でも美味しかった。

お会計時に、その、あの、背油レーズンさんがいた。渡さなきゃ、レーズンパン。

「これ、よかったら食べて下さい。ほんの少しなんですけど…今日も雨の中来ていただいて…レーズンパン。火、水は11時前に出来ます」私の後ろにお客様がいたので、半ば強引にレーズンパンを渡しました。背油レーズンさんは額の汗を拭いながら、あっあっあ、えっ、いんですか?と言い、嬉しそうにみえました。

 

パン屋のスタッフからしてみたら余計なことしやがってかと思うし身勝手な行動であろう。でも知らな~い。次からはサンドイッチ担当になるので販売エリアにはいなくなるのでね。

『お客様第一優先』とはなんぞやと。レーズンパンを求めてご来店されるも、がっかりな背脂レーズンさんの後ろ姿。その背中が何とも忘れられなくてパンをお届けしちゃった。

パンて、結構、幸せを左右する食だと思うのでね。

 

是非、背油レーズンさんには焼きたてを食べて欲しいなぁ~。

皆さまにもです。