期待されてないことほど楽なことはない
「期待されてないって楽だよ。何でもやっちゃえばいいわけ」
なぬ?認めない?期待されてると思ってるの?
「いやいや、あなた人数合わせのための選抜。期待されての選抜じゃないよ」
え?泣きそう?いやいや認めなきゃ。
「下手なのアナタは。そこ認めない限り前には進めないよ」
あれ?泣いちゃった?イヤ。だって下手じゃん。
「勝ちたいって言ってたから..でも。勝つことは後からいくらでもできるから」
うぅ。ムリムリ。今勝つイマカツとかー。今、君にはムリだよ!
「上手くなりたい?そこは下手のままでいーから」
ん?何言ってんだって?
「上手い。ってことは重要じゃない。まずは下手を認めて。とにかく認めることから始まるから。それやれば来週にはアナタ変わってるから」
へ?何が変わるかって?
「今より強くなってるかも」
「ほんのちょっとの強さに変わってるよ!」
上手くなるより強くなるほうがいいと思うよ。
上手くなってしまうとなかなか負けを認められない。
強くなれば負けることを怖れないでいけると思う。
ちょっと難しいかな子供には。アスリートになるわけでもないもんね。うちの子供、普通の小学生。
「期待されてないって本当に自由。
期待されはじめちゃったら自由なんかないよ。
あーしろこーしろあの技はダメこの技はこのタイミングで..
期待されていないアナタには、あぁ、アイツのミス..仕方ないか..!まいっか!って先生言うから。何でもやっちゃえばいーわけ。そこでまさかの一本決めたりなんかしたら響めき起きたりしてね。というわけで、お得なんです」
その条件は下手であることを認めて。
そうすると、心に隙間ができて吸収できるようになるから。自分、上手い・強いと思ってると何にも入ってこないよ。
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子供の習い事においての。トーク。
信頼関係あってこそだけど結構ひどいこと言う。
わたし母親。
その甲斐あってか?インプットとアウトプットのバランスができるようになってきたようだ。
ほんのちょっと。
ほんのちょっとの積み重ねが世界を変えるってことも。
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何でもアリ。自由をあらわしはじめた長男でしょうか。新しい技?動き?の練習をはじめた。でもなんかおかしいぞ。
「それ何?そんな動きないでしょ。その縦に伸びるジャンプなんなん?」と私が確認すれば、
「ハンパない大迫選手!ゴールのときのマネ」と小5の長男が言うではないですか!
あの名シーンが脳裏に浮かぶ。確かに凄かったー!
「僕、変わってきたでしょ。何でもアリってお母さん言ってたしね」
うんうん言ってた言ってた。
長男もやがて..プロサッカー選手に..
って。アンタ!
その動きいらないだろ。剣道なんだから。
長男が習っているのは剣道ですよ。
子供に教えるって難しいね。
愛すべきトンチンカンとします。